ガーデニング・園芸を楽しむJGNのコミュニティサイト

【JGNイベント記念限定公開 2024年5月24日~6月19日15:00】
植物百般 インタビュー
「石はカッコイイ」(その3)
JGN理事 高崎設計室代表取締役 髙﨑 康隆

JGNイベント記念限定公開 2024年5月24日~6月19日15:00
現地集合!JGNスペシャルイベント
『 巨石の庭を歩く ~天目山 栖雲寺~』
講師:JGN理事・石組師 髙﨑 康隆氏

►イベント詳細はこちらから

syokubutsuhyappan3-top-766-150

庭づくりの重要な素材として使われる石。世界中の人々の心をとらえる伝統的な日本庭園の石組は、誰でも一度はご覧になったことがあるはずですが、草花や樹木といった植物素材に比べると少々ハードルが高く感じられるかもしれません。「難しく考えずに、まずは石を見て想像を広げてみましょう」と話す髙﨑康隆理事。自身の石との出会いから、インタビューが始まります。

► 髙﨑 康隆(たかさき やすたか)
高崎設計室代表取締役 石組師 京都造形芸術大学講師
京都で古庭園の調査・測量に従事。造園家 中島健氏に師事。伝統庭園とともに草花を取り込んだ庭園を手がけ、職人と設計者両方の仕事を体験する。著書・監修に「庭仕事の庭石テクニック」、「原色庭石大事典」(共に誠文堂新光社)など多数。JGN理事。
インタビュー「石はカッコイイ」(その3)

►「石はカッコイイ」を初回から読む

JGN事務局スタッフ(以下JGNで表記):
少しだけ、髙﨑さんの石コレクションをご紹介くださいますか?

髙﨑:
いいですよ。まずはこちら。この座布団は、妻に作ってもらいました。完全をちょっと崩すと言う、禅の思想のようなものを感じます。ひっくり返した面もおもしろい。こんな風に小さなウサギの置物を置くのは「野原に一筋の流れがあって、そこに遊ぶウサギ」と見立てる水石の楽しみ方です。

植物百般 インタビュー「石はカッコイイ」(その3)JGN理事 高﨑設計室代表取締役 髙﨑 康隆

本当に水の流れと野原に見えてくるから不思議。ウサギも一興です。

JGN:
本当ですね。実際にはないのだけれど、月の姿が目に浮かびました。

髙﨑:
想像が広がるでしょう?続いてこちらはどうでしょう。どこで拾ったかは覚えてないのです。ベランダにしばらくほっておいたけれど、ある日手に取ったらなかなかいいなと。盆栽美術館でこの鉢をみつけて、置いてみたら良いんですよね。

植物百般 インタビュー「石はカッコイイ」(その3)JGN理事 高﨑設計室代表取締役 髙﨑 康隆

ベランダにほっておかれたとは思えない堂々たる姿。石は変わらない・・・変わるのは見る人の方なのでしょうか?

JGN:
ベランダに忘れられていた石とは思えない、堂々たる姿です。

髙﨑:
石が変わったわけではないのですけれどね。

JGN:
こんな風に飾るのであれば、暮らしの中で身近に石を楽しめそうです。

髙﨑:
さて、ここで私が庭石を学んだ名作について、ちょっとだけお話しましょうか。
福井県にある一乗谷朝倉氏湯殿跡庭園です。戦国武将の庭で、今は特別名勝となりましたが、私が見に行った時は遺跡の状態でした。埋没していた場所を長年発掘調査した結果、誰もが見学できるようになりました。スケッチのように立った石が多い。私の身長を超すくらいの高さでしょうか。三つの石による構成では、真ん中の石を高く据える三尊石がよく知られていますが、この庭園では両脇が高く滝の表現と思われます。ともかく造形として迫力がすごい。自分の中では、石組みの第一位かな?

植物百般 インタビュー「石はカッコイイ」(その3)JGN理事 高﨑設計室代表取締役 髙﨑 康隆

福井県にある一乗谷朝倉氏湯殿跡庭園。戦国時代の空気を感じさせる勇壮な石組。

JGN:
知識のない私が見ても、緊張感のある石たちです。長い間埋もれていたと聞くとなおさら・・・・

►「石はカッコイイ」(その4)へ続く
(2017年2月23日掲載予定)

syokubutsuhyappan3-bottom-766-150