高崎設計室有限会社代表取締役・石組師・京都造形芸術大学客員教授・JGN理事 髙﨑 康隆
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► 髙﨑 康隆(たかさき やすたか) 1951年東京都渋谷区生まれ。中学生で庭の道を志す。東京農工大学林学科植物生態学専攻。京都大学研修員、伝統庭園の調査。中島健に師事し10年間職人仕事と設計業務。JICA派遣専門家(イエメン勤務)。(株)西洋環境開発。1989年高崎設計室設立。2010年日本造園学会賞・設計作品部門「田園調布の四季の庭」、2012年同賞技術部門「名勝楽山園環境整備事業」。2013年「帰真園」作庭。著書に『造園がわかる本』(共著)、『庭仕事の庭石テクニック』(監修)他多数。 |
庭園で出会った石の存在感に圧倒されたり、石組の表現に惹きつけられたり、という経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。一方で、難解な世界だと感じている方もいらっしゃるかもしれません。今回は、石組師として作庭や古庭園の調査・復元に携わる髙﨑康隆さんに、奥深い石の世界について語っていただきます。庭石をより身近に感じていただき、これまでとは異なる視点で眺めたり、庭に取り入れていただく機会になればと思います。(事務局)
自然石に台を付けて、室内で鑑賞する趣味を「水石」と呼びます。水石鑑賞の醍醐味は、一個の石から大きな自然を感じ取ることにあります。手のひらサイズのものから両手で抱えることの出来るものまで、およそ一人で持てるほどの重さの石に山や瀧や台地を連想してそこに一つの世界が浮かび上がります 1 。ひと鉢の小さな木から大樹を連想させる盆栽と共通する自然体験です。
![]() 1 高さ数センチの小さな水石 |
この空間体験が古庭園の主題となっている場合もあり、一石で宇宙を表わす「須弥山石」と呼ばれている石が金閣寺(京都・鹿苑寺)庭園や醍醐寺三宝院庭園に見られます 2 。なぜこれらの石がひとつの世界や宇宙までを連想させるかといえば・・・
![]() 2 三宝院に見られる須弥山石の「藤戸石」 |
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