英国王立植物園、キューガーデン(Royal Botanic Gardens Kew)。2003年には世界遺産に登録されました。1800年代につくられた巨大な温室パームハウスとテンパレートハウスや、園内の勅使門を中心とした日本庭園は、日本でもよく知られています。でも今回は、キューガーデン内園芸学校でディプロマを修めた舘林正也さんが、“あなたの知らないキューガーデン”をご案内。園芸大国イギリスの、懐の深さを実感するインタビューとなりそうです。 ►舘林正也さんの植物百般 インタビューの1回目「チェルシーフラワーショウに行こう!」を見る |
► 舘林 正也(たてばやし まさや) 10年間の銀行勤務後、園芸に目覚め渡英。英国北東部の園芸学校で基礎を学び、ケンブリッジ大学植物園、英王立植物園キューガーデンなど7年間にわたり研鑽をつむ。キューディプロマ修了。帰国後はフリーランスの園芸コンサルタントとして園芸の愉しさ、植物の素晴らしさを広めるべく活動中。例年5月には、英国王立園芸協会主催のチェルシーフラワーショウや英国内の庭を訪ねて、最旬トレンドを体感している。 |
舘林さんに会える! 2017年8月27日に大阪咲くやこの花館にて、ガーデナーとガーデナーをつなぐネットワークを提供するJGNが開催する、関西初のセミナー。イギリス人とつながることで普段はなかなか見られない庭園巡りができたなど、人とのネットワークから生まれたエピソードを中心に、舘林正也さんから聞きます。今年も5月に英国を訪れた舘林さん。最新情報も織り交ぜながら、英国ガーデニングの魅力をいち早く関西で語っていただきます。 |
JGN事務局スタッフ(以下JGNで表記):
ご自身初の著書「世界遺産キューガーデンに学ぶ はじめての英国流園芸テクニック」が出版されました(注)。このタイミングでお話を伺えて良かったです。
(注)「世界遺産キューガーデンに学ぶ はじめての英国流園芸テクニック 」講談社 ソフトカバー168ページ 本体価格1,400円(税別)ISBN 978-4-06-220327-2
►詳しい情報はこちらをご覧ください
舘林:
出版にこぎつけるまでは苦労もありましたが、インターネットや書籍には書かれていない、本当の英国園芸の姿を皆さんに知っていただける内容になりました。
JGN:
英国園芸の現場を経験された方の言葉に、説得力を感じました。
舘林:
ありがとうございます。大学を卒業して都市銀行に10年間勤務した後、植物や庭の現場を学ぶために渡英しました。
JGN:
意外なご経歴ですね。英国で園芸を学ぼうと思われたのは、何がきっかけだったのですか?