ガーデンの場所と背景は異なれど、ガーデナーとして植栽計画や管理に携わるお二人。日々植物と向き合い、その魅力を最大限に引き出し、言葉を持たない植物の魅力を多くの人々に伝えます。庭という人と植物をつなぐ空間を創造し、人々に安らぎやインスピレーションをもたらすお二人に登場いただく、Commentの連載第7回です。
五感に「心」を加えた六感で感じてほしいと、「一番の教師は自然であり、植物から学ぶ」という姿勢で植物やガーデンと向き合う、恵泉蓼科ガーデン長の小澤文子さん。子供の頃から自然の中で遊び、庭仕事好きだった祖父の影響もあり、植物を育てる楽しさを知った。やがて恵泉女学園短期大学の園芸生活科に進み、校外学習では、花の生産者の家に下宿して農作業を手伝った。植物中心の大変な毎日の中にも、良いものを作ろうという信念に格好良さを見出し、花に関わる仕事をしていきたいと思うようになった。学校の花卉花壇づくりの実習を通して、ガーデナーになりたいという気持ちを強くし、卒業後は学園の花卉部の副手、1999年から恵泉蓼科ガーデンの維持管理を任される。試行錯誤の中、多くのことを直接自然から教わったという小澤さん。自然の力を尊重、植物を従わせるのではなく、対等の存在として相対し、個性を大切にしながら、その美しさを引き出す。 ガーデンが、自分自身を見つめ直したり、自然との共存・共生を考えたりするきっかけになればと願い、賛同者を増やしながら、ガーデンの計画から管理に奮闘を続ける。(JGN事務局) |
園芸・庭づくりの楽しさを伝えたいと願い、花遊庭のヘッドガーデナーとして植栽計画と管理をおこないながら、講演や執筆でも活躍する天野麻里絵さん。父親が造園業を営み、祖母と母親も園芸好きだったため、子供の頃から植物が身近にあった。高校生の時、父親が自宅 に置いていたガーデン雑誌を見て素敵だと思い、花を植えたり手入れをしてみたいと思うようになる。大学で造園を学んだ後、2年間ナーセリーも営む造園会社で研修し、今後に繋がる花のある庭づくりを肌で感じた。その後、実家の花遊庭で、植物の組み合わせや気候への対応、お客さんの目線を意識しながら、植栽に試行錯誤を続けている。出版の仕事は、自分自身が勉強する良い機会になり、編集者やカメラマンからの、いろいろな視点や切り口で客観的に庭や植物を見ることを学んだ。急がずに、個々が個性ある景色となる庭の姿の実現を目指している。 植物は手入れをした分だけ返ってくるのでやりがいがあると同時に責任感も感じると話す。庭の中身を充実させながら、若い世代のお客さんも気軽に来られるよう、さまざまな工夫を続けている。(JGN事務局) |
► 1「自然に逆らわない」 |
► 1「よく観察する」 |
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