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日本の気候風土に合う、自然からインスピレーションを受けてつくる植栽に向く植物を生産する「はるはなファーム」。その生産現場をオーナーの鈴木学さんと一緒に見学し、植物苗を購入できるツアーを企画しました。 ◆ JR新幹線停車駅から、貸し切りバスで楽に目的地へ ◆ 人気のはるはなファームを鈴木学さんの解説で見学 ◆ 当日参加者限定で植物苗を購入できる ◆ 地元食材をおいしくいただけるカフェでランチ |
~宮城県伊具郡丸森町~ はるはなファーム<画像はイメージです>
►はるはなファームさんの会員情報マイページはこちらから ~福島県郡山市~ |
JGNナーセリーツアー 『はるはなファーム見学とベジカフェランチ』 JR郡山駅発着のバスツアー |
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出発日 | 2025年6月14日(土) ※雨天でも実施しますが、天候や交通事情等によりスケジュールが変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。 |
ツアースケジュール | JR郡山駅(集合 10:30・出発 10:45) → Best Table(ランチ 11:00~12:15) はるはなファームへ移動 → 東北自動車道 国見SA(休憩 13:15~13:30) → はるはなファーム(見学・植物苗購入 14:30~16:30) JR郡山駅へ移動 → 東北自動車道 国見SA(休憩 17:20~17:40) JR郡山駅(18:15頃到着・解散) ※出発日の1週間前までに、集合場所等詳細を記載したご案内をお送りいたします。 |
最小催行人員 | 15名 ※お申し込みが最少出発人数に満たずツアー中止となる場合は、4日前までにご連絡いたします。 |
旅行代金 お一人様(税込) |
JGN会員:14,900円 一般:15,900円 学生(中学・高校・大学・専修・各種学校の学生・生徒で30歳以下の方):14,900円 『会員サービス1か月お試しキャンペーン』に参加中の方は、このイベントにJGN会員価格でご参加いただけます。 |
食事 | 1回(昼食) ※ツアー代金に含まれております。 |
旅行保険の加入 | 万が一に備え、旅行保険に加入いたします。そのため、生年月日をお伺いします。 ※保険料はツアー代金に含まれております。 |
添乗員 | JGNスタッフが同行します。 |
申し込み方法 | まず、一般社団法人ジャパン・ガーデナーズ・ネットワークへ、お申し込みをお願いします。 ►お申し込みフォームはこちらから メール:event@gardenersnet.or.jp TEL:03-4405-1033 JGN事務局営業時間:10:00~18:00 (土・日・祝休) |
お支払い方法 | 1 案内書送付 お申し込みをいただいた方には、振込先などについて記載した案内書をメールまたは郵送いたします。 2 お支払い・予約確定 |
キャンセル料について | 本日帰りツアーは、旅行開始日の前日から起算してさかのぼり、10~8日前20%、7~2日前30%、前日40%、当日旅行前50%、旅行開始後無連絡不参加は100%発生いたします。 ※クレジット決済の場合は該当額、銀行振込の場合は、振込手数料を差し引いた額を返金させていただきます。 |
旅行条件書 | 下記のウェブサイトページからご覧いただけます。 https://magonotetravel.co.jp/cancelpolicy |
個人情報の取り扱いについて | 下記のウェブサイトページからご覧いただけます。 JGN 個人情報の取り扱いについて https://gadenet.jp/jgnprivacypolicy 孫の手トラベル プライバシーポリシー |
企画 | 一般社団法人 ジャパン・ガーデナーズ・ネットワーク |
旅行企画・実施 | 孫の手トラベル(株式会社 孫の手/郡山観光交通グループ) 〒963-0105 福島県知事登録旅行業第2-316号 福島県郡山市安積町長久保1-2-7 TEL:024-945-1313(9:00~18:00 / 日・祝休) 旅行業務取扱管理者 山口松之進 |
備考 | 全ての画像はイメージです。 |
一般社団法人 ジャパン・ガーデナーズ・ネットワーク | |
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公式HP | https://www.gardenersnet.or.jp |
https://www.instagram.com/japangardenersnetwork/ | |
YouTube | https://www.youtube.com/@Gadenet |
Gadenet(ガデネット) 会員情報マイページ |
http://www.gadenet.jp/jgn/ |
住所 | 〒102-0083 東京都千代田区麹町2-10-3 エキスパートオフィス麹町1階 |
TEL | 03-4405-1033 |
お問い合わせ | ►お問い合わせフォーム |
►2025年6月14日開催
JGNナーセリーツアー
『はるはなファーム見学とベジカフェランチ』
JR郡山駅発着のバスツアー
参加申し込みはこちらから
![]() 鈴木 学さん(ハウス内で) |
6月半ば、福島県と接する宮城県南部丸森町のはるはなファームへ。社長の鈴木 学さんと出会って以来、ずっと訪れたいと考えていたナーセリーだ。畑の中に住宅が点在する地域に、大きなハウスが立ち並んでいた。丸森町観光案内所のホームページで見たこぢんまりとしたハウスの写真から想像していたのとは異なり、少々面食らった。時期的に多くの苗が出荷後とのことだったが、その種類の多さに驚いた。
鈴木さんは、滋賀県の非農家出身で、高校時代にワンダーフォーゲルで自然と親しみ、大学の農学部ではイネの生産性を研究した。卒業後は、農業とは直接関係ない運送業、溶液栽培のプラントを扱うコンサルタント会社等に勤務。その後、知り合いの紹介もあり、ハーブ苗のナーセリーに勤めて5年間経験を積んだ。ハーブ苗の営業を担当していた時に出会った大森プランツの佐々木清志郎社長との縁で委託生産の話があり独立。ハウス6棟、600坪から出発した。2011年の東日本大震災で大森プランツが被災し、生産の委託が増えたことをきっかけに規模を拡大、現在は約4,000坪の土地で宿根草を中心に約700種類、多品種栽培をおこなっている。大半の苗は委託生産の取引先に納め、他の苗も市場には出さず、直接園芸店などに出荷している。ガーデンデザイナーと直接取引をすることもある。
基本の培養土は3~4種類使用しており、クリスマスローズやラベンダー、栽培期間の長い宿根草といった一部の植物は、酸度を調整したり、水はけを良くしたりするなど手を加えているそうだ。宿根草の種子は、ほぼ全てを輸入し、播種を自社でおこなう。特に多くのセリ科植物に必要な低温発芽は、時間がかかるため依託できないという。実生から出た変異株を選抜した品種として育成することもある。八重咲きの豪華な花が特徴のエキナセア‘サークル・フォレスト’ 1 は、はるはなファームのオリジナル品種。
![]() 1 Echinacea ‘Circle Forest’ |
今、自社の生産で力を入れているのは、グラス類とセリ科の植物たち。どちらもナチュラリスティックな植栽には欠かせないアイテムだと考えている。鈴木さんのオススメは、ピンク色の散形花序が可愛らしいピンピネラのマヨール種 2 。アストランチアよりも耐暑性があり、本州では40cm程度の草丈に収まる。
![]() 2 Pimpinella major |
バーベナの‘バンプトン’ 3 は、ピンクの小花がキュートな宿根草。日本では、はるはなファームが他に先がけて導入した植物で、春と秋には銅葉になり、とても魅力的。耐暑性、耐寒性に優れ、株立ちになり蒸れにも強いため、植栽にも使いやすい。
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3 Verbena officinalis var.grandiflora ‘Bampton’(右は、銅葉が美しい春の様子) |
斑入りでシャープな印象のカラマグロスティス‘オバーダム’ 4 は、穂にも白斑が入るので、とても見栄えが良い。春先は斑の部分が多くとても綺麗で、夏以降は緑の部分が多くなってくるので、斑入り植物にありがちな弱さとは無縁。アンティークなオレンジの花を咲かせるイカリソウ‘アンバークイーン’ 5 は、土質を選ばずに栽培できるガーデン向けの品種。常緑で半日陰から日陰のグラウンドカバーとしても有用。草丈60~80cmになるセントーレア‘カラ・ミア’ 6 は、耐暑性、耐湿性に優れ丈夫で、スプレー咲きになり、エキナセアと同じように扱える。ダウクス・カロタ‘ダラ’ 7 は、咲き始めはピンクの覆輪花で、咲き進むと黒っぽい紫色になる。
![]() 4 Calamagrostis × acutiflora ‘Overdam’ |
![]() 5 Epimedium ‘Amber Queen’ |
![]() 6 Centaurea ‘Cara Mia’ |
![]() 7 Daucus carota ‘Dara’ |
圧倒的な造形美のエリンジウム‘シルバー・ゴースト‘Silver Ghost’ 8 は、‘ミス・ウィルモッツ・ゴースト’の選抜品種でシルバー味が強い。
![]() 8 Eryngium giganteum ‘Silver Ghost’ |
白色の小花がたくさん咲くゲラニウム・ピレナイカム‘サマー・スノー’ 9 は、バラの下草としてオススメ。こぼれ種で増えやすい。斑入り葉も魅力的なゲラニウム・ファエウム‘サモボル’ 10 は、株立ちになって、草丈も高くなる。
![]() 9 Geranium pyrenaicum ‘Summer Snow’ |
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![]() 10 Geranium phaeum ‘Samobor’ |
エキナセア‘サンシーカー・オレンジ’ 11 は、黒軸に濃いオレンジ色の花が目を引く。草丈60cmぐらいで、大き目のコンテナや寄せ植えの主役として有望。
![]() 11 Echinacea ‘Sunseekers Orange’ |
紙媒体のNURSERIESでは誌面の都合で紹介しきれなかったナーセリーの様子や植物たちを紹介する。
育てている植物によって遮光の度合いが異なる、大きなハウスが立ち並び A 、露地の圃場でも、さまざまな植物たちが元気に育っている B 。ハウス内には、挿し芽で増殖している植物も C 。ハウスの一角にある棚には、植物のラベルが整然と積まれていた D が、これらの棚は、なんと鈴木さんの手作りだそうだ。配管工事もお手のものだという。
![]() A ハウスが立ち並ぶ様子 |
![]() B 露地では、さまざまな植物たちが開花中 |
![]() C 挿し芽で増殖中 |
![]() D 鈴木さん自作の棚の前で |
栽培されている植物たちをいくつか紹介しよう。鈴木さんが特に好きだというサラシナショウマ(キミキフーガ) E 。手前にあるのは、銅葉の品種‘ピンク・スパイク’だ。ゲラニウムの‘オリオン’ F や‘テス’ G もガーデンの下草として有望。ノアザミ(キルシューム・ジャポニカム)‘ピンク・ビューティー’ H は、ピンク色の球状の集合花が可愛らしい。
![]() E Cimicifuga simplex |
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![]() F Geranium ‘Orion’ |
![]() G Geranium × oxonianum ‘Tess’ |
![]() H Cirsium japonicum ‘Pink Beauty’ |
最近、鈴木さんが力を入れているグラス類の一部をご紹介しよう。まずは、矮性のコエレリア‘マウンテン・ブリーズ’ I 。草丈20cmぐらいに収まり、青っぽい葉が美しい。ヒロハノコメススキ(デスカンプシア)‘ゴールドタウ’ J は、草丈60cmになる。秋には、穂が黄色くなり、葉の緑色とのコントラストが美しい。草丈150cmにもなるブルー系の大型グラス、パニカム‘プレイリー・スカイ’ K は、特に葉色が美しい。同じくパニカムの‘ロートストラールブッシュ’ L は、秋になると葉先が赤色、株元の方が黄色になり、とても美しい対比を見せる。草丈は100cmぐらい。
![]() I Koeleria vallesiana ‘Mountain Breez’ |
![]() J Deschampsia cespitosa ‘Goldtau’ |
![]() K Panicum virgatum ‘Prairie Sky’ |
![]() L Panicum virgatum ‘Rotstrahlbusch’ |
メリカ・シリアタ M は、草丈40cmぐらいで、柔らかい質感の穂が可愛らしい。草丈120cmほどになるシナダレスズメガヤ(エラグロスティス・クルブラ) N は、明るい色の葉と黒っぽい穂のコントラストが素敵だ。繁殖力が旺盛なので、扱いには注意が必要。
![]() M Melica ciliata |
![]() N Eragrostis curvula |
その他、初期のころから栽培しているクリスマスローズ O 、細かい切れ込みが入った青銀色の葉がとても美しいセセリ・グミフェルム P 、斑入りのユーパトリウム‘ピンク・フロスト’ Q 、赤い茎がインパクトのあるユーフォルビア‘ディクスター’ R などなど、実にさまざまな魅力的な植物たちが溢れていた。
![]() O Helleborus |
![]() P Seseli gummiferum |
![]() Q Eupatorium fortunei ‘Pink Frost’ |
![]() R Euphorbia griffithii ‘Dixter’ |
誰にでもできることは皆が取り組むので、個性を持たないと生き残れないと、他には無いユニークなものをつくりたいと考えている。今年はセリ科、といったように毎年テーマを決めて新たな種類の植物を導入しているのもその例だ。市場では扱われにくい大きなものをつくるのも楽しいと語る。たくさん売れなくても、欲しい人がいるものをつくるのは意味があると感じている。ガーデンデザイナーと話す中で、意外な使い方に気付き、刺激になることもある。群植されているアスチルベの枯れ姿がすごく雰囲気がある、と言われたときには、驚きつつもなるほどと思ったという。
これからの目標を伺うと、すぐに「いいものをつくりたい」と答えが返ってきた。例えば宿根草ならしっかり手をかけて、翌春にお客さんのところで元気に育つようにする。多品種栽培をしていると、今つくっている植物としっかり向き合っていないと感じることがある。それぞれともっと対峙したいと考える一方、周りをあっと言わせる面白いものをつくりたい気持ちもあるという。
また、最近は耐暑性が問題となるので、実際に育てるお客さんの意見を参考にしている。栽培は、これからも苦しくも楽しい試行錯誤が続きそうだ。
ガーデンデザイナーやガーデナーとも積極的に交流する鈴木さん。その植物がどんな風に使われるかを意識しつつ、これからも魅力的な植物を世に送り出してくれるだろう。記事を書きながら、まだまだつくってみたい植物がありすぎて困る、と笑う鈴木さんの顔が浮かび、また訪れてみたくなった。(取材:編集部)
►2025年6月14日開催
JGNナーセリーツアー
『はるはなファーム見学とベジカフェランチ』
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