育種熱がヒートアップした時代に公表され、今日まで伝えられた美しいチャイナ・ローズたち、「庭を飾る妖精たち」と題してご紹介します。今回が第2回。
エルモサ(Hermosa)- 1832年
7cmから9cm径ほど、開花時にはオープン・カップ型、次第にルーズな丸弁咲きの花形へと変化します。
紅色に色づいていたつぼみは、開花するとピンクをベースにライラックを少し散らしたような美しいライト・ピンクとなります。”エルモサ・ピンク(Hermosa’s Pink)”と花色を表現する際に使われることもある、温かみのある明るいピンクです。くすんだ、幅狭の尖った、蒼みをおびた深い色合のつや消し葉。細い枝が数多く生じ、60cmから90cm高さほどのコンパクトなブッシュとなります。
フランスのマルシェソー(Marcheseau)が1832年ころ育種したと言われています。花色、樹形などの類似から、オールド・ブラッシュの実生から生み出されたのではないかという説もありますが、詳細は不明です。エルモサは「美しい」という意のスペイン語です。
ルイ・フィリップ (Louis Philippe)- 1834年
7㎝から9㎝径、25弁ほどのカップ型となる花形。
開花時は中心部がいろ抜けして、赤の濃淡がでますが、熟成すると深い色合いのクリムゾンとなる花色です。
幅狭でとがり気味の小さなつや消し葉。細く柔らかな、フックした鋭いトゲがある枝ぶり、90cmから120cm高さ前後のブッシュとなります。
1834年、フランスの モドゥスト・グェラン(Modeste Guérin)より育種・公表されました。交配親は不明です。
ガリカにも、クリムゾン・レッドのルイ・フィリップという品種があり区別するため、ルイ・フイリップ・バミューダ・フォーム(Louis Philippe Bermuda form)と呼ばれることもあります。
►この記事を詳しく読む
►GARDEN STORYで執筆中!
田中 敏夫 | |
---|---|
Blog | ◆ GARDEN STORYで執筆中 ►執筆記事はこちらから ◆ 旧Blog「バラ咲く庭の物語」 |
Gadenet(ガデネット) 会員情報マイページ |
https://gadenet.jp/ggrosarian.minibird/ |
住所 | 〒290-0141 千葉県市原市ちはら台東2-13-1 |
TEL | 0436-52-5156 |
担当者名 | 田中 敏夫 |
お問い合わせTEL | 080-5467-9145 |
お問い合わせメール | tanatoshi@ggrosarian.minibird.jp |
備考 | 週末などに下記店舗にいることが多いです。 (いるかどうかは要問合せ) 音羽建物(株)グリーン事業本部グリーンショップ音ノ葉 |
※こちらの基本情報は、掲載時点のものです。変更やリンク切れの可能性もございますので、Gadenet(ガデネット)会員情報マイページ内の紹介ページをご参照ください。
►紹介ページはこちらから