中国 山東省平陰県で栽培されている「平陰重弁紅 玫瑰(メイグイ)」と呼ばれるバラと出会い「食香バラ」と名付け、日本でも多くの方々にこのバラを楽しんでいただくために起業し、活動を続けています。 さて、ハマナスと混同されることもある「玫瑰(メイグイ)」とは、一体どのようなバラなのか?明らかにすべく、私は調べてみることにしました。 まず『E.A.Willmott, Genus Rosa 2(25): 499 (1914), nom. illeg.』(キュー植物園蔵・1914年)を見ると、英国の植物学者 John Gilbert Bakerが、その姿や特徴と共に Rosa pubescens という学名を残していました。 国内では、牧野富太郎博士が創刊した『植物研究雑誌 Vol.32 No.10』(1957年)に、植物学者 原 寛が「(~前略)私も木村康一博士の御好意によつて株を分けて戴いたがその観察結果を要約すればマイカイはハマナスに比べ(~中略・画像参照)明らかに区別ができる。」や「矢張りBaker(1914)が認めたように独立種として扱う方がよいと思うが、彼のあたえた Rosa pubescens の名は早い先行名があつて採用できないので、ここに次のように新名をつけることにする。」といった記述の後、Rosa maikai Hara と記しています。 『野ばらハンドブック』(文一総合出版・2019年)を執筆された千葉県立中央博物館の御巫由紀さんにも実物を確認いただくと、ハマナスとは異なる Rosa maikai であると同定いただきました。 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構の大久保直美さんによる香り分析でも、ハマナスとの違いが認められる結果が得られ、食香バラ「玫瑰(メイグイ)」は、ハマナスとは異なる Rosa maikai であると認識できたのです。 注)中国で「玫瑰」と呼ばれるこのバラは、日本語読みで「メイグイ」「マイカイ」「メイクイ」などの表記が存在します。 株式会社Flos Orientalium フロスオリエンタリウム |
2005年より学芸通信社の園芸コラムなども出筆し日中の花文化の研究を自分のライフワークとして研究し現在に至る。 2011年初めて中国山東省平陰県のバラ鎮を訪れる。そこで栽培されている玫瑰の香りとその文化に惹き付けられ、平陰玫瑰を日本に紹介するべく残留農薬検査及び、重金属残留検査、「食香バラ」等、種苗登録、商標登録等努力を重ねる中で、2015年3月山東省平陰県人民政府並び平陰県玫瑰産業協会より平陰県玫瑰推広大使栄誉称号を貰う。 中国の玫瑰を広めるため、2013年株式会社Flos(フロス) Orientarium(オリエンタリウム)を設立し、平陰玫瑰を食香バラ・エディブルフレグランスローズ・千年のバラとの名称で販売を始める。 また、花を通して日本と中国の友好の絆の架け橋としての活動を生涯の使命としている。 |
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