431夜 赤いバラ、それは愛のしるし

田中敏夫- ggrosarian「バラ咲く庭の物語」より

“赤いバラ”の花言葉は「こころから愛しています」というものです。

そこから、”こころ”、”心臓”、”命”のメタファーとして、文学、絵画、映画などで数かぎりないほど利用されてきました。
マイク真木の「バラが咲いた」を思い浮かべるひとは多いでしょう。

コマーシャル・ソングとして何度も利用される、ルイ・アームストロングの『この素晴らしき世界（”What a wonderful world）』の歌詞の出だしもやっぱり”赤いバラ”でした。

木の緑、赤いバラも見える / I see trees of green,red roses too
あのバラは君とぼくのために咲いているんだ / I see them bloom for me and you
そして、世界はなんて素晴らしいんだとつくづくに思う / And I think to myself, what a wonderful world

ミュージカル映画『オペラ座の怪人』（2004）においても、”赤いバラ”は愛のメタファーとして使われています。
舞台係の首吊り遺体が投げ込まれたことで混乱するオペラ座、混乱から屋上に逃れたクリスティーヌと恋人ラウルは互いの愛を誓います。
実に美しいデュエット”ほしいのはただあなたの愛（All I Ask Of You ）”のあと、
物陰からふたりの様子をうかがっていたファントムは絶望し、怒り、ふたりにきっと復讐すると叫びます。

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