リグデン美佐子
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英国で黙々と庭師を続ける私のような者にとり、日本園芸界の第一コンタクト先としてのJGN創立は吉報以外の何者でもありません。心からお慶び申し上げます。微力ながら英国からの発信をさせて頂きたいと考えております。

私が念願の英国園芸留学を果たして早18年、職場Port Lympne （ポートリムと読みます）庭園に足を踏み入れてから16年たってしまいました。今では植栽設計担当として、過酷な肉体労働は極力しない方向で働いています。

6ヘクタール強あるポートリム庭園は『第一次大戦後に造られた最後の歴史的庭園』と呼ばれます。その後の時代は英国でも庭が縮小化、核家族化したからです。ドーバー海峡に向かう丘に立つこの庭園のダイナミックなハードランドスケープを活かしながら、自分の選んだ植物で彩っていくことに生きがいを見出しています。とはいえ実情は、2006年に始めた100mのロングボーダーの植え付けも済まず、その間に宿根草ボーダーもホワイトガーデンも植え替え時期に来ています。それに加えて毎年2回の花壇苗、球根類の発注、繁殖、育苗、コンテナー、ハンギングバスケットの植え付け、庭に出ては花木類の剪定、除草、灌水、お客様への植物の説明や庭園の歴史ご紹介など、いろいろ忙しくしています。まずは自己紹介まで。