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►1.イベント内容 |
東京都青梅市、多摩川の清流と豊かな緑が織りなす奥多摩の景勝地・御岳渓谷。生命力にあふれる季節、造園家 髙﨑康隆さんと共に歩く、庭散歩イベントを開催いたします。
まず「青梅市御岳交流センター」でのレクチャーで学びを深め、その後「玉堂美術館」の庭園を鑑賞します。さらに希望者の方は、遊歩道を散策しながら、川べりでお気に入りの石を探す「探石」や渓谷の自然観察も楽しみましょう。 日常の喧騒を忘れ、庭や自然と対話する贅沢な時間をぜひご体験ください。皆様のご参加を、心よりお待ちしております。 ◆ 緑豊かな御岳渓谷沿いに立つ青梅市御岳交流センターで、造園家髙﨑康隆さんのレクチャー ◆ 解説を受けながら玉堂美術館の庭園を見学 ◆ 水と緑に触れる遊歩道散策で、心身共にリフレッシュ!
御岳渓谷遊歩道から見る多摩川の流れ
髙﨑 康隆(たかさき やすたか) |
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玉堂美術館は日本画壇の巨匠・川合玉堂が昭和19年から昭和32年に亡くなるまでの10余年を青梅市御岳で過ごしたのを記念して建てられました。 自然を愛し、人を愛した玉堂の人柄は土地の人々からも慕われ、玉堂の愛してやまなかった御岳渓谷に美術館を建てよう、との声が上がり、皇后陛下をはじめ諸団体、地元有志、全国の玉堂ファンより多大の寄付が集まり、没後4年の昭和36年5月に早くも美術館が開館しました。玉堂は伝統的な日本画の本質を守り、清澄にして気品のある独自な作風を展開しつつ、明治・大正・昭和の三代にわたって、日本学術文化の振興に貢献されました。展示作品は、15歳ごろの写生から84歳の絶筆まで幅広く展示されます。展示替は年7回行われ、その季節に見合った作品が展示されています。 また庭園は、新数寄屋造りの第一人者として知られ、美術館の設計も手掛けた吉田五十八氏と造園家 中島健氏の設計によるものです。
玉堂美術館エントランス
玉堂美術館庭園は吉田五十八氏・中島健氏の設計
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下記詳細をご確認の上、決済ボタンをクリックしお申込みください。 |
| JGNイベント『庭散歩・2026初夏』 | |
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| 講師 | JGN理事・高崎設計室代表取締役 石組師 京都芸術大学講師 髙﨑 康隆氏 |
| 開催日時 | 2026年5月30日(土)10:30~15:30
タイムテーブル 10:30 青梅市御岳交流センター・交流室に集合・受付 14:30 一旦解散 14:30~15:30 希望者は髙﨑理事と一緒に、御岳渓谷遊歩道を散策 |
| 開催場所 | 青梅市御岳交流センター(レクチャー) 〒198-0173 東京都青梅市御岳本町362-8 https://mitakekoryu.com/ 玉堂美術館(庭園見学) ※本イベントに関するお問い合わせは、JGN事務局へお願いいたします。 |
| アクセス | 参加申し込み時に、ご利用の交通をお知らせください。
1 電車 2 バス 3 自家用車 |
| 定員 | 15名 |
| 参加費 | JGN会員:1,500円 一般:2,500円 学生(30歳以下):1,500円 ※参加費に含まれるもの:玉堂美術館入館料 / レクリエーション傷害保険料 ※現地までの交通費は、各自ご負担ください。 ※青梅市御岳交流センターで昼食を取りますので、お好みのものをご持参ください。 |
| クレジットカードでのお申し込みについて | ※現地集合型イベントですが、事前のお申し込みをお願いしています。 ※お手数ですが、複数人数のお申し込みは1名様ずつ決済手続きをお願いいたします。 ※参加費のお支払いをもって、お申込み受付となります。 JGN会員・一般・学生の方も共に、以下の『決済はこちらから』ボタンをクリック後、『ログインしないで決済へ』からお手続きください。
※決済システム(㈱ROBOT PAYMENT)より、iCloud メールには決済完了メールが届かない現象が起きているとの報告がありました。お客様には、iCloud メール以外のメールアドレスをご登録いただけますようお願いいたします。 ※@gardenersnet.or.jpからのメールが受信できるよう設定をお願いいたします。> |
| JGN会員 | |
| 一般の方 | |
| 学生の方 | |
| クレジットカード以外のお申し込み | ※クレジットカード決済が出来ない方はEメールwebmaster2@gardenersnet.or.jpにてイベント名、氏名、電話番号を記入のうえ、お申込みください。お振込み先をご案内いたします。 ※ご入金を持って受付とさせていただきます。 ※お申込みが完了した方には、詳細を改めてメールでご案内いたします。 ※@gardenersnet.or.jpからのメールが受信できるよう設定をお願いいたします。 |
| お申込み締切 | 2026年5月27日(水)15:00に決済または振込み完了 |
| キャンセルについて | キャンセルは5月27日(水)15:00まで承ります。 ※5月27日(水)15:00以降のキャンセルは、参加費全額をお支払いいただくこととなりますので、予めご了承ください。 ※5月27日(水)15:00までのキャンセルは、クレジット決済の場合は全額、振込の場合は、振込手数料を差し引いて返金させていただきます。 |
| 一般社団法人 ジャパン・ガーデナーズ・ネットワーク | |
|---|---|
| 公式HP | https://www.gardenersnet.or.jp |
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| YouTube | https://www.youtube.com/@Gadenet |
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| 住所 | 〒102-0083 東京都千代田区麹町2-10-3 エキスパートオフィス麹町1階 |
| TEL | 03-4405-1033 |
| お問い合わせ | ►お問い合わせフォーム |
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高崎設計室有限会社代表取締役・石組師・京都造形芸術大学客員教授・JGN理事 髙﨑 康隆
庭園で出会った石の存在感に圧倒されたり、石組の表現に惹きつけられたり、という経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。一方で、難解な世界だと感じている方もいらっしゃるかもしれません。今回は、石組師として作庭や古庭園の調査・復元に携わる髙﨑康隆さんに、奥深い石の世界について語っていただきます。庭石をより身近に感じていただき、これまでとは異なる視点で眺めたり、庭に取り入れていただく機会になればと思います。(事務局) 自然石に台を付けて、室内で鑑賞する趣味を「水石」と呼びます。水石鑑賞の醍醐味は、一個の石から大きな自然を感じ取ることにあります。手のひらサイズのものから両手で抱えることの出来るものまで、およそ一人で持てるほどの重さの石に山や瀧や台地を連想してそこに一つの世界が浮かび上がります 1 。ひと鉢の小さな木から大樹を連想させる盆栽と共通する自然体験です。
この空間体験が古庭園の主題となっている場合もあり、一石で宇宙を表わす「須弥山石」と呼ばれている石が金閣寺(京都・鹿苑寺)庭園や醍醐寺三宝院庭園に見られます 2 。なぜこれらの石がひとつの世界や宇宙までを連想させるかといえば・・・
この空間体験が古庭園の主題となっている場合もあり、一石で宇宙を表わす「須弥山石」と呼ばれている石が金閣寺(京都・鹿苑寺)庭園や醍醐寺三宝院庭園に見られます。なぜこれらの石がひとつの世界や宇宙までを連想させるかといえば、自然がフラクタル性を本質としているからだと思います。フラクタル性とは自己相似性と訳されますが、どこを切り取っても自然は自然の特徴を有しているからだと説明できます。それでは、全ての自然物が「自ずと然り」という完全性を有しているかと言えばそうではなく、人間の考える理想の形姿を体現している水石・盆栽・庭石は、やはり稀なものとなります。海岸や河川敷を歩いて、気に入った一石を見つけ出すのは楽しくも容易ではなく、一日歩き回っても見つからないときもあります 3 4 。
日本庭園には仏教や道教の思想を表現したものも多く、それらの世界観から「須弥山」「三尊」「蓬莱山」「鶴亀」「龍門瀑」といった石組のモチーフがよく見られます。 また陰陽説の影響を強く受けた時代では、陰と陽を表す二つの石を意図的に組み合わせた石組の事例も残っています。存在感のある、天端が水平な石が、座禅を行うときに座る「座禅石」として使われることもあります 5 。
これら思想性のある石が知られている一方で、日本庭園の伝統的なモチーフは何と言っても「自然」です。『作庭記』は日本最古、あるいは世界最古の作庭理論書です。平安時代寝殿造り様式の庭づくりについてのその冒頭が「石をたてん事」。いかに石が、そして立てることが重要であるかが伺い知れます。『作庭記』において重要な概念として「生得の山水をおもはへて」があります。自然の風景を思い浮かべてという姿勢の中に作庭や石組の全てが言い尽くされていますが、その自然表現は作庭者によって様々となります。 『作庭記』中の有名なフレーズに「乞はんにしたがふ」があります。一つ石を据えたら次の石は、先の石のエネルギーを受け止めて据えるという教えは難しそうです。でも、私のこれまでに主催した「石組塾」のプログラム「1時間で3石による枯山水を作る」において、全く石組は初体験という参加者が一人残らず完成させている 6 経験から、実際にやってみれば決して無理なことではないと思います。一つ一つの石が放つ存在感や動きを感じることが出発点です。まずは川や海岸で気に入った石をひとつ拾って来て、その石が最もかっこよく見える姿を色々な角度から眺めて見つけてみましょう。
作庭者の立場では、石の持っている真っ直ぐな線や面を水平あるいは垂直にして据え、空間を支配することがコツと感じています。複数の石を組み合わせていく場合は、水平・垂直に斜めを加えて空間を支配する全体の動きを構成していきます。 群馬県甘楽町にある国指定名勝「楽山園」の庭園修復は、発掘・資料調査、整備計画・設計、復元整備工事と続いて、2012年の公開までに15年を要したプロジェクトでした。事業開始時点ですでに失われていた庭石や、土砂に覆われて見えていなかった庭石も相当数あり、残されていた石の状態からは史資料に書かれている瀧などがどのように復元できるものか想像もできませんでした。それでも、1997年に初めて現地を訪れた時に気が付いたことがありました。三つの庭石(その後、「龍門石」「黄金石」「拝石」と推定)が作る庭園の中心軸が、借景とされる熊倉山に一直線に向かっているという事でした 7 。そしてその軸線は、後の発掘結果から建物の柱の礎石や雨落遺構などの主要軸線とも一致している事が判りました。
『楽山園由来記』という史料の中には、「いろは四十八石」という主要な庭石の名前が列記されています。これらの庭石も多数が失われているのですが、上記の軸線を作っている三つの庭石や、現在も池の中で重要な存在感を放っている「羽衣石」(推定)などが、江戸時代初期と現代とをつなぐ役割を果たしていると言えます 8 。
石から感じることは、時代を隔てても通じるものだと感じます。復元結果が想像もつかなかった瀧の修復ですが、多数の庭石の中で一石だけは当初から全く動いていないと確信できるものがありました。その石を起点にして、隣り合う一石一石の据え直しを行なっていくと、水の流れ、落ちる流路が復元できました。まさに「乞はんにしたがふ」作業の積み重ねの結果です。 これまで見てきたように、古庭園において庭石が表わしたものは、時代背景を踏まえた思想や自然であったと言えます。では、現代空間における庭石にはどのような可能性があるでしょうか。コンクリート、ガラス、金属といった素材に調和するものとして根府川石があります。また、現代社会の変化するスピードに合った素材としての石には「不変性」はどのような意味を持つのでしょうか。風化速度の速い砂岩や凝灰岩の出番かもしれません。時代の感性が石に求めるものは「カワイイ」「ヤバイ」「ポップ」といったデザイン性であり、リゾートや商業空間における「映える」といった役割であり、私はそれらも視野に入れて庭石空間を提案して「庭石」の需要を喚起し、閉山相次ぐ全国の採石場を活性化したいと思っています 9 。
世田谷区は独自の教育システムを実践していて、小・中学校から日本の文化について学ぶために独自の教科書を作っています。伝統文化としての庭園を学ぶ場として、帰真園の石組みの中には「蓬莱島」「舟石」「鯉魚石」「臥龍石」などを配置してあります 12 。
街並みや住宅から植物がどんどん排除されていく現代、自然の象徴としてメンテナンスフリーの庭石の導入も戦略化していきたいなどと思います。「一家に一石」はいかがでしょうか。 |
JGN事務局スタッフ(以下JGNで表記): 髙﨑: JGN: 髙﨑: JGN: 髙﨑: JGN: 髙﨑:
この本からさらに興味が深まっていった
水石趣味とは?
JGN: 髙﨑:
拾って集めた石たち 色も形もさまざま。手作りした台もある。
JGN: 髙﨑:
同じ石でもどこから見るか、どう据えるかで全く違って見えるので、飽きることがない
JGN: 髙﨑:
石に魅せられていった少年時代。石とともに苔にも目覚めた
JGN: 髙﨑: JGN: 髙﨑: JGN: 髙﨑:
水石と共に盆栽も学びに出かけた。
JGN: 髙﨑:
イキイキとした盆栽に魅かれたが、「庭」づくりへの憧憬が勝った。
JGN: 髙﨑:
夢中で読み進めた書籍。
JGN: 髙﨑:
水石から庭、石組へ、興味は深化していった。
JGN: 髙﨑:
本当に水の流れと野原に見えてくるから不思議。ウサギも一興です。
JGN: 髙﨑:
ベランダにほっておかれたとは思えない堂々たる姿。石は変わらない・・・変わるのは見る人の方なのでしょうか?
JGN: 髙﨑: JGN: 髙﨑:
福井県にある一乗谷朝倉氏湯殿跡庭園。戦国時代の空気を感じさせる勇壮な石組。
JGN: 髙﨑: (注)当会事務所で2017年7月まで行われたサロン。会ってみたい人に膝突き合わせて話を聞いちゃおうという、現代版寺子屋企画。いわゆる講義ではなく、講師と参加者の闊達な対話で進められます。
桂離宮の石組。偶数の石の組み合わせは決して珍しくない。
桂離宮の石組。
JGN: 髙﨑: JGN: 髙﨑: JGN: 髙﨑:
隠したくなる部分を見せたり、石の上に石をのせたり・・・・よく見ると遊び心が満載?
髙﨑: JGN: 髙﨑: 髙﨑: JGN: 髙﨑:
世田谷区立二子玉川公園内にある帰真園。水の流れやさまざまな石を、誰もが楽しめる庭園です。
JGN: 髙﨑: JGN: 髙﨑:
石の組み合わせで不思議なパワーバランスを感じさせられます。
JGN: 髙﨑: (2017年1月23日掲載)
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