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カトレヤの大株づくり
コラム「植物はいきもの」

カトレヤの大株づくり コラム「植物はいきもの」

コラム「植物はいきもの」
カトレヤの大株づくり

洋ランの育種販売をされているJGNメンバーに伺った、カトレヤの大株づくりをご紹介します。

大株のカトレヤ
その美しさから、時に「貴婦人」とも例えられるカトレヤ。展示会でひときわ目を引く豪華な大株を目にすると「一体どうしたらこれほど見事な株をつくれるのか?」とその栽培ノウハウが気になりませんか?

鉢の中に鉢
ある生産者の方の圃場にあった、大株のカトレヤ・マキシマ‘ダークプリンセス’。元々は、6号鉢に植えられていました。

通常、成長に合わせて植え替えを行いますが、せっかく張った根が鉢の内側にくっついて剥がれてしまうのが痛々しく感じられて「いっそのこと抜かずに鉢ごと大きな鉢に入れてしまったらどうだろう」と考えたのだそうです。まさに「植え傷み」(実際には「抜き傷み」)を防ぐ発想です。

より大きな鉢に入れる作業を繰り返した結果、直径65cmの大鉢の中に4つの鉢が重なって入っている状態になりました。

管理はどうする?
ここで気になるのは、管理方法です。

特に気を付けたいのは、水やり。全体に潅水すると中心部が乾きにくく、根腐れを起こしてしまうので、水やりは鉢の周辺部のみ行います。

排水性を高めるために、鉢底の方1/3 程度は、炭を入れました。
肥料も鉢の縁だけに施します。

大株になると葉が込みあうので、新しい葉によく日が当たるように葉を組み替えたり、鉢を回したりして、まんべんなく日光が当たるようにしました。

一斉開花に向けて
大株の醍醐味は、多くの花が咲き揃う姿。新芽の成長を揃え、一斉に開花させたいものです。そのため、花後は水をやらず、1か月間ぐらい乾燥状態を保って休眠させ、その後水やりを再開すると、一斉に新芽が伸び、開花が揃いやすくなるとのこと。

カトレヤ・マキシマ‘ダークプリンセス’の場合は、ほぼ2か月間水やりを止めています。最初の1か月間で鉢の中心まで乾燥させ、続く1か月間はその状態をキープするのです。

ラン栽培のプロフェッショナルが、技術と経験をもって試した方法なので、誰もができることではありません。でも、展示会で大株をご覧になったら、美しさを鑑賞すると同時にこうした栽培の試行錯誤に思いを馳せていただければ嬉しいです。

※このコンテンツは、JGN会員向けウェブメディア「メンバーズ・ジャーナル」の連載「植物の知恵袋」から抜粋、編集し直したものです。

コラム「植物はいきもの」について

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