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コーティング肥料を試してみた・その2
inお茶パック
コラム「植物はいきもの」

コーティング肥料を試してみた・その2 inお茶パック コラム「植物はいきもの」

楊枝で固定すると潅水の際に鉢外に飛び出す心配がない
コラム「植物はいきもの」
コーティング肥料を試してみた・その2 inお茶パック

もう一度、コーティング肥料について
前回の本コラムで、自宅の鉢植えにコーティング肥料を試してみた顛末を書きました。
私が取材で出会った花卉生産者さんから、長く肥効が続くことにより施肥の省力化が図れて、徐々に肥料成分が放出されるため土壌からの流亡も抑えられると聞き、テストしてみたわけです。
►前回の『コーティング肥料を試してみた』はこちらから

土表面に撒くと
コーティング肥料は、私が試した表面に撒く、土に混ぜるといった使い方がよく知られています。
土の表面に撒く方法は、鉢植えでも手軽に施せる一方、潅水の際に水の勢いで鉢外に飛び出してしまうケースも。特にウォータースペースが無い場合は、鉢内に留めるのが困難です。

盆栽では
私は盆栽も育てています。ウォータースペースが十分に無いことが多く、ゆっくりと、定期的に肥料を施す必要がある盆栽には、ピンの付いた網篭状の肥料容器に油粕を主体にした固形肥料を入れて、培養土に挿す方法を用いる時があります。
そこで、固形肥料の代わりに、コーティング肥料を入れたらどうかと考えたのですが、粒が小さいので網目から流れ出てしまいます。

お茶パックの出番
代わりに不織布製のお茶パックに入れてみたら、潅水で鉢の外に飛び出ることなく、水が通るので肥料成分が少しずつ溶出。風で飛ばされないよう、楊枝で貫通させて土に挿しました。白色で目立つため、目ざといカラスに突かれるのではないかと心配しましたが、今のところ被害には遭っていません。

プラスチックコーティング肥料の場合、成分が溶出した後の殻が河川や海に流出し、マイクロプラスチックになるという環境負荷が問題視されている現状には前回も触れましたが、お茶パックを使うこの方法だと、残り殻もパックごと回収でき、適切に処分できるメリットがあります。

盆栽や他の植物の生育も良かったので、よろしかったらお試しください。

※このコンテンツは、JGN会員向けウェブメディア「メンバーズ・ジャーナル」の連載「植物の知恵袋」の記事に関連した内容を書き下ろしたものです。

コラム「植物はいきもの」について

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植物はいきもの。一概には言えないことがたくさんありますが、それも含めて楽しんで!
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