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『文化史からたどる英国式庭園』
松平 圭一著

文化史からたどる英国式庭園

2022年から2024年7月まで、JGN会報ニュースレターで連載した『癒しの英国庭園』が大好評だった著者。
本来、ムードやトレンドだけでは語れない『英国庭園』。各時代ごとに関わってきた社会情勢を理解し、ランドスケープや技術の変遷にとどまらず、文化そのものとしてとらえる視点に気付かせてくれる。丁寧な注釈は、初めて英国庭園に触れる方にも優しい道案内となる。

内容紹介

ガーデニングのトップリーダーとして世界に君臨し、今なお世界中の庭園愛好家や造園家、建築家、ランドスケープ・アーキテクトからの羨望を集める英国庭園。
今や日本各地でも、本場に負けない備えを施した英国流の庭園が見られるようになってきた。
しかし英国庭園とは、長い歴史を持つ日本庭園と同様に、時代ごとの文学や絵画などを含む文化そのものであり、政治や社会とも有機的に結びついたものである。
本書では、単に英国庭園の造園技術やその変遷を学ぶのではなく、庭園を知の集積イディオムとしてとらえることによりその奥義に迫り、文理融合領域の底深くに文化史という探り針をおろす。
各章は時代順に並んでおり、専門用語や人名にはできるだけ注をつけるなど、初心者にも理解しやすいよう配慮。
「日本図書館協会選定図書」となった初版(2011年刊行)の改訂版。

目次

第1章 英国庭園とはどんな庭園か
第2章 古典主義整形庭園
第3章 英国式自然風風景庭園の特徴とその背景
第4章 英国式自然風風景庭園の黎明期:ラウシャム・パーク庭園
第5章 英国式自然風風景庭園の熟成期:ストウ庭園
第6章 英国式自然風風景庭園の完成期:ブレニム・パレス庭園
第7章 色彩豊かな庭園への歩み
第8章 ガーデニングという名の新しい英国式庭園への歩み
第9章 オックスフォード大学にも英国式自然風風景式庭園がやってきた
第10章 オックスフォード大学の秘密の園
第11章 ウィリアム・モリスの庭造り
第12章 熟成される新しい英国式庭園:ヒドコット・マナー庭園
第13章 新しい英国式庭園のかたち:シシングハースト城庭園

[付録]
《理解度確認表》(基礎編)
《到達度判定表》(応用編)

著者 松平 圭一
プロフィール

文学博士。専門は、庭園美学、庭園文学、庭園文化史、庭園学。
英国庭園文化史専攻 オックスフォード大学・ベイリオルコリッジ・ホーリウエルマナー・上席研究員(2006-2007、2009-2011)
英国庭園と文化についての講義、執筆は、ガーデニング・園芸を趣味とする人にとっても、わかりやすく定評がある。日本ではまだよく知られていないオックスフォード大学の庭園についてなど、現地に住まい研究に取り組んだ経験ならではの執筆も興味深い。JGN創立メンバー。

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文化史からたどる英国式庭園
著者 松平 圭一
規格 29.7x 21 70ページ
定価 本体 2,618円(税込)
ISBN 978-4861866302
発行日 2015年4月10日
発行 ふくろう出版
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情報提供 JGN事務局
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