NURSERIES vol.20
小田原植木

NURSERIES vol.20 小田原植木

NURSERIES vol.20 小田原植木 近藤増男さん(植木の圃場で)
近藤増男さん(植木の圃場で)
高木やオンリーワンの植木を多く扱うナーセリー

 以前から、大きな樹木やユニークな樹形の植木を扱っている植木屋さんがあると聞いていて、3年ほど前に小田原植木を訪問。社長の近藤増男さんのお話を聞きながら圃場のいくつかを案内してもらい、植木を通して人々の生活を豊かにしたいと考える近藤さんの精神と圃場の木々の素晴らしさに感銘を受けた。多くの人々に知ってもらいたいと考え、今回取材に出かけた。神奈川県の小田原駅からバスで約15分、バス停で降りると目の前が、小高い丘に盆栽のように仕立てられた植木が所狭しと植わっている圃場のひとつ、中宿圃場だ 1 。見学できる主な圃場だけでも6箇所あり、その広さは合計約20ha、取り扱っている樹種は、種レベルで100種類、品種レベルで250種類に及ぶ。

NURSERIES vol.20 小田原植木 中宿圃場には、主に和風庭園に使われる植木が集められている。
1 中宿圃場には、主に和風庭園に使われる植木が集められている。
植木屋を継ぎ、業界の発展に尽力

 小田原植木のルーツは、先々代に当たる近藤さんの祖父が山林苗を生産、全国的な生産過剰により植木屋に転向したことに遡る。現在も国会議事堂前に植わっている大きなクスは、先々代のときに小田原植木から牛車で運ばれ、植えられたものだ。祖父のあとを継いだ父親が、近藤さんが5歳のときに亡くなり、それから祖父に、現場や東京の市場、植木屋の会合など、植木に関するあらゆる場所に連れて行かれたという。こうして実地教育を受けた近藤さんは大学で造園を学び、卒業後すぐに家業を継いだ。その頃は、自身や5歳年下の弟の大学の同級生が研修にやってきて、そのときの人とのつながりは今も大きな財産だという。その後、日本植木協会の列島植物園構想に代表として参画して実現を推し進め、22ヶ国から関係者が集まった2008年の国際もみじシンポジウムでは開催に携わるなど、植木の世界を盛り上げるために尽力してきた。

他の生産者がつくらない植木を生産

 小田原植木は卸専門で、多くの種類を少数生産し、他の生産者ではなかなか見られないような高木が多い。高木は生産に時間がかかり、しかも・・・

ここから先のコンテンツを閲覧するためにはログインください。

►ログイン

JGN会員になるとログインするための【発行PW】を記載したメールをお送りします。
会員様で【発行PW】がわからない場合はwebmaster2@gardenersnet.or.jpまでご連絡ください。 ►会員になるにはこちらから詳細をご覧ください。
夏のJGN入会プレゼントキャンペーンBurgon&Ball(バーゴン&ボール)社製膝あてニーロモス