岐阜県立国際園芸アカデミー学長・JGN創立メンバー 上田 善弘
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► 上田 善弘(うえだ よしひろ) 千葉大学園芸学部卒、農学博士。千葉大学園芸学部で長く花卉園芸学を教え、2005年春より、岐阜県立国際園芸アカデミー教授、2010年より学長。この間、30年以上に渡り、バラの遺伝、育種に関する研究を続けている。ぎふ国際ローズコンテスト審査委員長、国営越後丘陵公園「国際香りのばら新品種コンクール」審査委員長などを務める。バラの遺伝資源探索のため、中国を中心として、ラオス、イランなど、数多くの国を訪問、調査。 |
植物の生産現場では、植木を中心に、近年中国への輸出が大幅に増えたという話をよく聞きます。しかし、中国において、著しい経済発展に伴ってインフラ整備が進んでいることはニュースなどで伺い知ることができますが、園芸はどうなっているのか?ほとんど情報が入ってこないのが現状です。そこで、中国の園芸事情の今現在を、実際に中国で見聞きしてこられた上田善弘さんに語っていただきます。私たちも、その変化の影響に無縁ではいられないかもしれません。(事務局)
中国は近年の目覚しい経済発展に伴い、今まさにガーデニングブームが訪れようとしています。最近、毎年のように中国に出かけ、その様子をまさにこの目で実感してきていますので、ここではその様子をお伝えしたいと思います。
私が中国を訪ねるのは、前職(千葉大学園芸学部)の頃の留学生たちが中国各地で活躍をしていているからです。この数年間に3度、浙江省杭州市に出かけており、この地域を中心とした園芸事情の変化を紹介します。杭州は、上海の南西約150km、高速鉄道で上海から約1時間の位置にあります。中国でも発展の著しい都市で、昨年にはG20(20か国地域首脳会合)が開催されたことからも、そのことが分かります。たびたびこの地を訪ねることになったのは、現職(岐阜県立国際園芸アカデミー)の一期生が、3年前から杭州を中心に園芸・造園事業を展開している民間企業(虹越花卉有限公司)で造園の仕事をして
いることによります。
中国の造園会社上位4社の売上高をみると、トップのA社では、この5年間に売上高が3倍に増えており、2016年には、約1,450億円もの売上となっています図1。4社の合計からみると、5年間で約2.6倍に増えています。これらの造園会社の主な事業は公共緑化事業で、この数年で大規模な都市開発が行われ、それに伴う都市緑化が進んできたことを物語っています。
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