株式会社フラワーオークションジャパン・JGN理事 長岡 求
![]() ►長岡 求(ながおか もとむ) |
本州から離れた亜熱帯の小笠原には固有種が多く、普段目にすることがない植物に興味がわき、一度は行ってみたいと思った方も多いのではないでしょうか。昨年、小笠原を訪れた植物マニアの長岡 求さんに、現地のユニークな植物たちを、興味深いエピソードや考察とともにご紹介いただきます。小笠原の植物と自然にさらに興味が深まること請け合いです。(事務局) |
2021年10月、小笠原諸島の父島と母島を訪問しました。小笠原諸島は東アジアのガラパゴスと言われます。大陸から離れた大海に忽然と現れた火山列島では、たどり着いた生物が独自の進化を遂げた結果、多数の固有種がみられます。実際のガラパゴス諸島には800種強の植物が育ち、種子植物に限定すると50%以上が固有種です。また、ハワイ諸島では在来植物種がコケ類まで含めて1,200種ほどあり、その80%以上がハワイ諸島の固有種ですが、開発が進む中、2万種以上の外来種も育っています。一方、小笠原諸島では在来種186種の内、固有種が67%の124種とガラパゴス諸島に比べると種数は少ないですが、無人島の状態が長く続き、手つかずの自然が残っています。2011年(平成23年)には世界自然遺産に登録されました。1
![]() 1 Bonin blue(ボニンブルー)と呼ばれる小笠原の海 |
小笠原諸島は英名で「Bonin Islands」。「Bonin」は「無人」に由来し、学名にboninensisの種名を持つものが多数あるのですが、それは無人島、つまり「小笠原諸島の」という意味の命名です。よく知られるタコノキの学名はPandanus boninensisで、小笠原諸島の固有種と判ります。また、ムニンヤツデ 2 やムニンシュスラン 3 など、「ムニン」を冠する植物名も多く、それらも小笠原の固有種です。
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