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ハンプトンコートパレス フラワーショウでの注目植物
~2016年のショウ会期は7月5日から10日まで~

私は毎年ハンプトンコートパレス フラワーショウに「出展者」として参加します。とはいっても華々しいガーデンデザイナーとしてではなく、プラントヘリテージという団体のボランティアなのですが。私の役割は、「自分の持ち合わせた植物知識を駆使して、おススメを探したり、育成のアドバイスをしながら、お客様に1000種類に及ぶ種子を買って頂くこと」です。プラントヘリテージは、園芸植物の保護を目的とするチャリティ団体で、種子の売上はそのまま、入手不可能になる園芸品種をひとつでも減らすというメイン活動に使われます。メンバーは私も含め、自他ともに認める植物大好き人間です。

2016年ハンプトンコートパレス フラワーショウ赤花デルフィニューム。Delphinium ‘Red Caroline’

1 赤花デルフィニューム。Delphinium ‘Red Caroline’

お客様は大抵、会場内で購入した植物を抱えています。種子袋を並べたテーブル越しに、「それどこで買った?」「その花の名前は?」などと会話が弾みます。そんなふうにして私はその年の植物のトレンドを把握するのです。今年の大人気はイギリスの野草、野生ニンジンの紫花種、Daucus carrota ‘Purple Kisses’でした。
でも私のイチオシは 1 赤花デルフィニューム。Delphinium ‘Red Caroline’
澄んだ青花が好まれるデルフィニュームが赤色になると、その花の形からしても蝶々が舞っているかのように見え、目を奪われました。

2016年ハンプトンコートパレス フラワーショウサーモンピンクのデルフィニューム’Princess Caroline’

2 サーモンピンクのデルフィニューム’Princess Caroline’

2 サーモンピンクの’Princess Caroline’は1994年に既にチェルシーフラワーショウで発表されていると聞いて二度びっくりです。最終日前日にナーセリーに聞くと、「どちらももうとっくの昔に売り切れた」とのこと。職場の庭に使えないか考慮し、入手する次のチャンスを窺っているところです。

追記
日本からハンプトンコートパレス フラワーショウのチケット入手法の問合せを受けました。チェルシー フラワーショウとは異なり、ハンプトンでは会期中ショウ会場入り口で当日券を購入することができます。ショウは毎年7月第一週の火曜日から日曜日まで、ロンドンから日帰りで楽しめますので、安心してご来英ください。

リグデン美佐子
Gadenet(ガデネット)
会員情報マイページ
https://gadenet.jp/misako-rigden/
お問い合わせメール(日本語可) misa12grdn@gmail.com