JGN NEWS LETTER 2017年初秋号 Vol.5(その2)
特集記事 夢の青い花
千葉大学名誉教授 三位 正洋氏

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千葉大学名誉教授 三位 正洋

JGN NEWS LETTER 2017年初秋号 Vol.5(その2) 特集記事 夢の青い花 千葉大学名誉教授 三位 正洋氏

千葉大学名誉教授 三位 正洋(みい まさひろ)
三位 正洋(みい まさひろ)

1947年東京生まれ。
農学博士。千葉大学名誉教授。
千葉大学園芸学部を卒業後、名古屋大学大学院農学研究科で博士課程を修了し、同大学農学部助手を経て1979年より千葉大学園芸学部(現在は大学院園芸学研究科)に移り、1991年に教授となる。退官後は、千葉大の環境健康フィールド科学センターで特任研究員となり現在に至る。専門は植物細胞工学、植物育種学で、組織培養や遺伝子組換えなどの植物バイオテクノロジーの諸技術を品種改良に応用するための研究を行っている。

もともとその種には無い青い花色を求め、長い間、育種の努力が続けられてきました。不可能の代名詞であった「青いバラ」など、遺伝子組み換え技術によって、青い花が作出され、大きな話題となりました。そして今、青い花の育種はどうなっているのか、その経緯をたどりつつ、現状と課題を、コチョウランやダリアで青い花を生み出した三位正洋さんに語っていただきました。かつては夢だった世界のこれからに、興味をお持ちいただくきっかけになればと思います。(事務局)

1)青い花作出に取り組んだきっかけ

 今から26年前に「夢の植物をつくる」という本を書いた。これは植物バイオテクノロジーが品種改良(育種)のための技術としてどのような可能性を秘めているかということを、自分なりにまとめてみたものである。そしてこの本の最後に、「遺伝子組換えで何ができるか」と題して、不可能の代名詞とされてきた青バラの作出に関する可能性について言及した。それは後にサントリー(株)の研究グループによって実現されたが、青い色を持たない重要な花は他にも沢山ある。書いた以上はいつか自分で他の植物でそのような夢を実現したいという思いは残っており、そのために必要な準備だけは整えていた。そして、ツユクサからとった青色遺伝子を持つ石原産業(株)との共同研究で実現したのが、青いコチョウランとダリアの作出である。

2)青い花作出の道のり

 花の品種改良の大きな目標の一つは新たな花色の創出である。しかし、たとえば赤い花しか持たない植物に青い花の品種を作ろうとしても、青色色素を作り出す遺伝子を持っていなければ、いくら交配を重ねてもまず実現することはない。これを解決する手段として有効なのが、遺伝子組換えである。

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